ハリと潤いのある肌をキープするためには水分を逃さないようにするための保湿成分が必要となります。 元々、体内にもさまざまな保湿物質が存在しており、表皮にある角質層の保湿機能と基底層を挟んで表皮の下にある真皮内の保湿機能が複雑に作用しています。 |
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★ 角質層で保湿の働きをする成分 | ||
角質層の水分を守っている保湿物質には、セラミドなどの角質細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)、皮脂(遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステル)、があります。 ・セラミド 細胞と細胞をつなぐ役割の保湿するために必要不可欠な角質細胞間脂質であるセラミドは角質層の水分のうち約40%程度を占め、水分を強力に挟み込んで保持する性質があります。 さらに、湿度や気温が下がっても保水力を持続することができる保湿物質です。 ・天然保湿因子(NMF) 角質細胞内にある水溶性の保湿物質で、アミノ酸、尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸)など、約20種類の成分で構成されている水分を吸湿する性質の保湿物質です。 保湿力は強くないですが、サラっとして使用感が良いので化粧水に配合されています。 ・皮脂(遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステル) セラミド以外の細胞間脂質で、保湿力はセラミドよりも弱いです。 |
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★ 真皮内で保湿の働きをする成分 | ||
真皮は基底層を挟んで表皮の下にあり、肌の弾力やハリを保つ役割を担っています。 真皮にもともと存在している保湿物質には、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、などがあります。 ・ヒアルロン酸 真皮に存在する高い保湿能力を持つゼリー状の保湿物質で、代謝が早いという性質があるため加齢と共に生産能力が低下して減少してしまいます。 ・コラーゲン 真皮の主成分で弾力を保つ働きを担っていますが、化粧品に配合されている成分は真皮まで吸収することはできません。 ・エラスチン 真皮の線維芽細胞から生成される水分を抱え込み弾力性を保つ保湿物質です。 保湿力が強いので、化粧品などに配合されることもあります。 ・へパリン(へパリン類似物質) 血液中のへパリンという成分に水分含有力があるということから、類似する成分を保湿成分として応用したものがヘパリン類似物質です。 医薬品にも使用されています。 |
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★ 動物性たんぱく質を効率の良く摂取するには? | ||
1日に必要だといわれるコラーゲンの量は、5,000~10,000㎎が理想的だといわれていますが、動物性タンパク質から得たコラーゲンを効率良く吸収させることが重要です。 大量に摂取しても必要とされる分だけしか取り入れることができないので、毎日、必要な量を摂取する方が望ましいとされています。 さらに、鉄分、ビタミンC、コンドロイチン、亜鉛を多く含む食品と同時に摂取すると吸収を高めることが期待できるといわれています。 |
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★ 保湿成分の種類や性質を知り、肌の潤いを保つことが美肌作りやアンチエイジングに繋がります! | ||