朝の洗顔は、多くの人が当然のように行っておりますが、中には『見た目は大して汚れてないから、水やぬるま湯で、濡らせばいい、』くらいに思っている方もいるかも知れません。 しかし…、 |
|
★ 朝の洗顔で洗顔料を使用する派?しない派? 洗顔料の主な使用目的は、汗、皮脂、汚れなどを落として肌を清潔にすることですが、朝は汚れていない、洗い過ぎはかえって肌に良くないのでは…などの理由から洗顔料は使用せずに水やぬるま湯のみで洗顔を済ませるという人が増えつつあるようです。 しかし、皮脂には水やぬるま湯のみでは落としきれない変性皮脂と呼ばれるものがあります。 ★ 変性皮脂とは? 人間は、就寝中に約コップ1杯分の汗をかいていると言われていますが、汗だけではなく皮脂も分泌されていて、混ざり合ったものが皮脂膜となり肌表面を覆います。 本来、皮脂は肌を守るためのバリア機能としての働きをしているので、取り除き過ぎてしまうのは良くないというのは正しいのですが、時間が経過して古くなった皮脂汚れを肌に残してしまうのも、肌にとってはダメージとなるのです。 皮脂の成分は、トリグリセライド、ワックスエステル、スクアレンなどで構成されていて、トリグリセライドの一部が皮膚の表面に存在している常在菌の働きにより分解され、ワックスエステルの一部と共に変性皮脂(不飽和脂肪酸)に変化します。 また、変性皮脂は肌にさまざまなダメージを引き起こすといわれています。 ★ 変性皮脂による肌へ影響とは? 肌のバリア機能の低下、保水力の低下、ターンオーバーの乱れ、毛穴トラブル、キメの乱れ、ニキビなど 就寝中にも皮脂の分泌、分解が行われて、変性皮脂の生成は継続しているため、起床したときには、肌表面に変性皮脂が存在していると考えられます。 ★ 洗顔料は使用した方がいいのか? 皮脂も油の一種なので、当然、水と混じりにくいことからも分かるように、変性皮脂は水やぬるま湯だけでは落とし切れません。 顔の中でも皮脂の分泌が活発な、Tゾーンやあごなどは洗顔料を使用して洗顔することをおすすめしますが、目の周囲や頬などの皮脂の分泌が少ない部位は洗顔料の多用により、乾燥を招く恐れもあります。 また、脂性肌タイプは顔全体に、洗顔料を使用して皮脂をしっかりと落とした方が良いですが、乾燥肌、混合肌、敏感肌タイプは洗浄力のやさしい洗顔料を使用して比較的皮脂の気になる部位にのみ使用することをおすすめします。 |
||