そもそも「肌がうるおう」とはどんな状態なのかというと、肌が自ら保湿物質をつくって、角層に水分を蓄えておける状態のことです。 角層の水分を守る保湿物質には、「皮脂」「天然保湿因子(NMF)」「セラミド」などの角質細胞間脂質があり、これらが正常な状態を保ち、水分をキープして肌のうるおいを保つ重要な働きをしています。 また、最も保湿力が優れているといわれているのはセラミドなどの角質細胞間脂質で、角層の水分の80%以上を占めていています。 その他は16~17%を天然保湿因子が守り、皮脂の役割は2~3%と少なく、保水力はあまりないようです。 肌が自ら作り出す保湿物質であるセラミドは、紫外線や加齢などによる影響で作り出す力が弱まると、角層の水分が蒸発して水分量が低下してしまいます。 つまりセラミドの補給が水分量を増やすためには効果的といえます。 |
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★ 水分量を上げるためにスキンケア | ||
肌表面には皮脂膜という、潤いを保ちつつ外部刺激などから肌を守るバリア機能があり、温度や湿度に応じて水分や油分を調節しています。 しかし、冬の乾燥の影響を引きずり弱っている肌が気候の変化に追いつけずに、不安定な状態になり角質層が乱れ、バリア機能が低下することで、ゆらぎ肌を引き起こしてしまうのです。 また、春は生活環境の変化が多く、ストレスなどのメンタル面の影響も大きな原因のひとつと考えられているようです。 |
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★ 「ゆらぎ肌」対策 | ||
基本的には敏感肌と同様に優しいスキンケアを行うことが大切です。 ゆらぎにくい肌をつくるためには、バリア機能を低下させないようにできるだけ肌への刺激を避け、しっかりと保湿することが必要です。 また、肌が弱って不安定な状態のときに、美容液や栄養クリームなどの特別なアイテムを使用したケアを行っても効率よく吸収されないですし、返って肌への刺激となる場合があるので、洗顔とスキンケアを丁寧に行い、うるおいを保持して肌を守りましょう。 その他にも、気温の上昇と共に紫外線が強くなるので、UV対策も忘れずに! |
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★ インナーケアで肌の抵抗力を高める! | ||
スキンケアと同時にインナーケアを行うとことで、さらに肌の抵抗力を高める効果が期待できます。 特に、この季節は花粉によるアレルギー症状などで、身体の免疫力や抵抗力が低下する人も多いと思いますが、腸内環境を整えることで免疫調整力が高まるといわれています。 そのために効果的といわれているのが「乳酸菌」で、さらに善玉菌の中でもビフィズス菌を増やすことで抵抗力が高まるそうです。 乳酸菌といえばヨーグルトが代表的ですが、チーズや納豆などの発酵食品やオリゴ糖も乳酸菌を増やしてくれるようです。 |
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