頭皮も身体の皮膚の一部なので乾燥を招いてしまうと、通常の健全な頭皮とは異なり、
さまざまな外部刺激を受けやすい状態になってしまい、かゆみが現れる場合があります。

乾燥が原因となって起きるかゆみに対する対処法は、頭皮内部の角質層の水分保持力を高め、
キープすることが重要なポイントとなります。

内部へのアプローチだけでは改善されず、乾燥状態が続いてしまうような場合は、
乾燥を招いている要因別に対処し、外部からも水分不足を補うなど、制御することが必要と
なります。

頭皮の乾燥を招いてしまう主な原因のひとつに、シャンプーのやり方に問題がある場合がある
ようです。

近年は、シャンプーの方法が及ぼす頭皮への影響に関するさまざまな情報も増えて、
一般的に浸透しつつありますが、必ずしも正しい方法でできているとは限らないようです。


1 :　シャンプーの際は、指先を使ってやさしく洗う

頭皮は、体の中で一番皮膚が薄く弱い「顔」のすぐ延長線上にある部位なので、
同様にやさしく洗うことをおすすめします。

頭皮にかゆみがある場合は、つい力を入れて強く擦ってしまいたくなると思いますが、
ゴシゴシと擦ったり、爪を立てて洗ってしまうと頭皮の角質層を傷つけてしまい、バリア機能や
肌内部の水分保持力が低下して、さらなる乾燥とかゆみを招く可能性があります。

また、頭皮が傷ついてしまった場合は、炎症を引き起こし、さらにかゆみが増すなどの症状の悪化
を招くこともあるので注意が必要です。


2 :　使用するシャンプー剤などの見直し

乾燥や外部刺激から肌を守り、うるおいを維持する役割を担っているのは、角質層の細胞間脂質
（セラミドなど）、天然保湿因子（ＮＭＦ）、皮脂です。

洗浄力の強いシャンプー剤などを使用すると、汚れだけではなく、肌のうるおいを守る成分まで
洗い流してしまう場合があります。

乾燥による頭皮のかゆみを改善する場合は、アミノ酸系や天然成分などを使用した比較的頭皮に
やさしい洗浄力のものを選択することが大切です。


3：　お湯の温度に注意する

熱いお湯で洗うと、頭皮の乾燥を招くだけではなく、髪のキューティクルを傷める原因になるので、３８℃位で洗うように注意しましょう。